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「末永く手元に置きたくなる」パンフレットや図録のデザインについて、マーケティングの視点から考える
この記事は、ブックデザインや装幀に関する情報やアイデア、そしてパンフレットや図録のデザインについて、マーケティングの視点から考えるための記事です。ブックデザインや装幀については基礎的なことから説明され、その後はパンフレットや図録のデザインについてのアイデアが示されます。また、マーケティングの視点で考えることも紹介され、ブランド価値の向上につながるデザイン作りのヒントが得られます。
はじめに
展示会や展覧会などのイベントで配布・販売されるパンフレットや図録(カタログ)は通常、情報の伝達手段と考えられがちです。しかし、そのデザインに工夫を凝らすことで、参加者が末永く手元に置きたくなるアイテムに変わり、イベントやブランドへの愛着が高まります。今回は、ブックデザインと装幀の基礎から、それをマーケティングの視点でどのように活用できるかについて掘り下げてみましょう。
デザインの基本要素
- 判型や造本形式の選択: 本の形や大きさは、第一印象を決定付けます。
- カバー・表紙のデザイン: 色、素材、タイポグラフィが参加者にどう映るかを考慮が必要です。
- 用紙の選定: 厚みやしなやかさ、色みや肌合いが人々の手にどう感じられるか。
- 文字とレイアウト: 読みやすさと美しさを両立させる工夫。
- インタラクティブ要素: デジタル版においては、動画やハイパーリンクも検討要素となります。
マーケティングの視点から
独自性と差別化
特定のテーマやコンセプトに基づいて色や素材、デザイン要素を選ぶことで、他のイベントや展示と差別化を図ります。
SNSと口コミマーケティング
魅力的なデザインは自然にSNSでシェアされやすく、口コミによる露出が増えます。
顧客エンゲージメント
良いデザインは、参加者がイベントやブランドに対して興味を持ち、次回も参加したいと思わせる力を持ちます。
長期的なブランド価値
時を経ても心に残るようなデザインは、長期的なブランド価値を高める要素となります。
実例とアイディア
- 環境に配慮したデザイン: 自然や環境に関する本なら、リサイクルペーパーと緑や茶色のカラーが効果的です。
- タイトルと著者・主催者名の工夫: 切り抜き文字やスタンプ文字、手書き文字などで個性を出す工夫がおすすめです。
- 表紙のビジュアル要素: 内容に関連するイラストや写真は、参加者の興味や好奇心を引きます。
おわりに
"末永く手元に置きたくなる"という感覚は、紙のパンフレットや図録がもつ強力なマーケティングポテンシャルを示しています。デザインの基本から応用、そしてマーケティング戦略まで、全てが連動して作用することで、単なる情報提供媒体から、人々の心に残るアイテムへと変貌します。今後は、これらの要素をうまく組み合わせ、魅力的なパンフレットや図録を作ることが求められると考えられます。
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